不動産ライターってどんな仕事をするの?
資格や実務経験がなくてもできる?
フリーランスのWebライター(不動産特化)として活動しています。
今回はこんな疑問を解決できる記事を書きました!
- 本記事の内容
・不動産ライターの仕事内容
・不動産ライターがおすめな理由
・不動産ライターに向いている人
・実務経験がなくても不動産ライターになれる
Webライターを始めてみたものの、なかなか単価が上がらず疲弊している人も多いですよね。
ぼく自身、最初は文字単価0.4円の案件を受け、時給300円程度で挫折した経験があります。
でもジャンルを不動産に絞ってからは単価が上がり、いまでは文字単価4〜5円がデフォルトになっています。なかには文字単価20円を超える案件も。
そこでこの記事では、高単価といわれる不動産ライターの仕事内容について詳しく解説します。
不動産って難しそうだし、自分には専門資格も実務経験もないからできなさそうと感じる人も多いと思いますが、そんな人でも不動産ライターになる方法もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!
不動産ライターとは?
不動産ライターとは、Webライターのなかでも不動産ジャンルを専門としている人を指します。
とはいえ、ぼく自身はたまに金融ジャンルの仕事も受けているので、不動産の仕事しかしない訳ではありません。
不動産ライターが仕事をするうえで、メインのエンドクライアントとなるのは、以下のようは法人です。
(※エンドクライアント=記事の発注元)
・不動産仲介会社(いわゆる街の不動産屋)
・不動産開発会社(デベロッパー)
・不動産買取会社
・ハウスメーカー、工務店、リフォーム会社
・不動産クラウドファンディング会社
・金融機関
・税理士事務所
・司法書士事務所
・転職エージェント
【補足】
仕事を受ける流れは大きく分けて4つです。
①エンドクライアント→ライター
②エンドクライアント→制作会社→ライター
③エンドクライアント→個人のディレクター→ライター
④エンドクライアント→制作会社→個人のディレクター→ライター
一般的にエンドクライアントと直接繋がったほうが単価は高い傾向にあります。とはいえ、企業の予算にもよるので、③や④でも文字単価3〜5円程度の案件はゲットできますよ!
不動産ライターの仕事内容
不動産ライターの仕事内容は以下のとおりです。
・構成作成:クライアントから渡されたテーマをもとに記事の骨格作り
・本文執筆:構成に従い本文の執筆
・画像選定:画像サイトから画像をダウンロード、もしくはCanvaなどで作成
・入稿:WordPressへの入稿
・編集:ほかの人が書いた記事を正しく読みやすい内容に編集
・監修:ほかの人が書いた記事の内容が正しいかを監修
仕事内容は一般的なWebライターとあまり変わりません。
なかには、構成を渡されて本文執筆から行うケースもあります。ちなみにぼくの場合、入稿まで行う仕事は多くありません。
宅建士などの資格を持っている人であれば、ほかのライターが書いた記事の編集や監修を行うこともあります。
監修とは有資格者として、記事の内容に誤りがないかを確認して、記事の信頼性を高めることです。
「この記事の監修者」として、名前や顔写真が公開されることもありますよ。
不動産ライターが依頼される記事
不動産ライターにはさまざまなクライアントがいるので、依頼される記事は多岐にわたります。
記事の種類 | 記事のターゲット | 記事の例 |
---|---|---|
不動産賃貸 | ・不動産オーナー ・入居者 | ・家を貸す際の注意点や契約方法 ・退去費用の相場や原状回復義務 |
不動産売買 | ・売主 ・買主 | ・不動産売却の流れ ・住宅購入時にかかる税金 |
マイホームの新築 | ・家を建てたい人 | ・注文住宅購入の流れ ・長期優良住宅とは |
リフォーム リノベーション | ・リフォームしたい人 ・投資家 | ・住みながらリフォームするには ・アパートリフォーム費用の相場 |
不動産投資 クラウドファンディング | ・不動産オーナー ・投資を始めたい人 | ・アパート経営の利回り ・REITのメリット、デメリット |
相続 | ・不動産を相続した人 ・相続する予定の人 | ・相続登記の手続き ・相続した空家の処分、活用方法 |
不動産業界への転職 | ・不動産業界への転職を検討している人 | ・不動産業界への転職におすすめのエージェント |
不動産活用(法人向け) | ・民間企業 | ・ホテル市場 ・ESG経営 |
もちろんすべての記事を書ける必要はありません。
不動産売買やマイホームの新築などは需要が大きく仕事も多いので、そのあたりの記事を書けるようになると、仕事を取りやすくなります。
知見がないものでも、調べながら書ければ大丈夫ですよ!
【メリット】不動産ライターがおすすめな理由5選
Webライターが携わる仕事には多くのジャンルが存在します。そのなかでも、不動産ライターがおすすめな理由は5つです。
具体的に見ていきましょう!
単価が高い
不動産ライターの文字単価が高い理由はシンプルで、不動産業界が儲かる業界だからです。
取引金額が数千万円、数億円という世界で、利益率も高い傾向にあります。
つまり、Webライターが書いた記事から問い合わせがあり、1件でも成約すれば数十万円〜数百万円の利益が出るため、Webライターに還元できる報酬も高く設定できるんです。
具体的な金額の目安は以下のとおりです。
文字単価の目安(SEO記事の場合)
初心者 | 経験あり | 中・上級者 | |
---|---|---|---|
雑記ライター | 0.1〜0.9円 | 1〜2円 | 2〜5円 |
不動産ライター | 0.1〜0.9円 | 1〜3円 | 3〜10円 |
一定レベルまでの単価に大きな差はありませんが、伸びしろが大きいジャンルです。
ぼく自身は文字単価5円程度で受けている案件が多く、メルマガの場合は文字単価20円の案件もあります。
単価が高ければ稼働時間が短くても稼ぎやすいので、副業でWebライターをしている人にもおすすめです。
ブームに左右されない
不動産は歴史の長い資産であり、信用力も大きいのが特徴です。これからどんな時代になっても、人の生活から不動産は切り離せないでしょう。
安定した需要があるので、ライターとしての仕事も多いです。
少し前だと仮想通貨が大きなブームとなっており、ライターの仕事も豊富でした。
背景にあるのは、企業が多くの広告費用を出して仮想通貨取引所の口座開設を募っていたこと。
最近は広告予算を縮小し、ブームは一旦過ぎ去った印象ですね。
実際に知り合いの仮想通貨ライターから聞いた話では、案件が激減してしまったとのこと。
ブームのジャンルは高単価で稼ぎやすい傾向にありますが、突如仕事がなくなる不安もあります。
一方、不動産ライターは需要が安定しているので、その点は安心ですね。
守備範囲が広い
不動産は金融ジャンルと被る部分があるので、不動産ジャンルを書けるようになると金融ジャンルまでカバーできます。
具体的には、相続、債務整理、住宅ローン、投資(資産運用)の分野です。
事実、不動産ライターと名乗っていても金融ジャンルを依頼されることも多いです。(資産運用、FIRE、相続など)
個人的な感想ではありますが、金融ジャンルは生活に身近な内容も多く、勉強しやすいので、抵抗感なく取り組めますよ。
営業先が豊富
一般財団法人不動産適正取引推進機構の調査によると、2023年3月31日現在、宅建業者は129,604社あります。
日本全国のコンビニの数が約57,000店なのでコンビニの倍以上の企業があるんです。
大手不動産会社だけでなく、中小規模の不動産会社でも自社ホームページは持っているため、かなりの数の営業先があると考えられます。
さらに、不動産会社だけでなく、SUUMOやLIFULL HOME’Sのような不動産ポータルサイトなども数多くあるため、多くのWebライターが求められています。
競合があまり多くない
不動産ジャンルは良くも悪くも参入障壁が高いと考えられており、競合があまり多くありません。
「不動産の実務経験がなければいけない」「資格がなければいけない」と、考える人が多いからです。
最初のハードルが高く感じるかもしれませんが、一度不動産ライターとして案件が取れれば、継続して仕事をいただけます。
クライアントさんからも「不動産のことを書けるライターは多くない」と聞くので、まだまだ狙い目ですね!
不動産ライターに向いている人
不動産ライターに向いているのは、実務経験や専門資格、一次情報がある人です。
これから不動産ライターを目指したい人がとくに重視するべきなのは「一次情報」の部分です。
くわしく見ていきましょう!
実務経験がある
実務経験とは、実際に不動産業界や不動産業界と関連のある業界で働いたことがある経験です。
たとえば、以下のとおりです。
・不動産会社(開発、仲介、管理、買取)
・ハウスメーカー、工務店、設計事務所
・司法書士事務所、税理士事務所
・銀行
司法書士や銀行など、不動産業界と関わる業界でも十分な経験になります。
実務経験がある人は、それを強みにして不動産案件を狙っていきましょう。
専門資格がある
不動産ライターで重宝される資格は、以下のとおりです。
資格 | 合格率 | おすすめ度 |
---|---|---|
宅地建物取引士(宅建) | 15〜18% | ◎ |
賃貸不動産経営管理士 | 30% | ◎ |
ファイナンシャルプランナー | 50〜60%(2級) | ◎ |
建築士 | 25%(2級) | △ |
管理業務主任者 | 20〜23% | △ |
マンション管理士 | 10% | △ |
土地家屋調査士 | 10% | △ |
不動産鑑定士 | 10% | △ |
インテリアコーディネーター | 20〜25% | ◯ |
△のものは難易度が高く、不動産業界では重宝される資格ですが、Webライター業界で求められることは多くありません。
不動産ライターのために取得するのは、少しオーバースペックでしょう。
Webライターの場合、難易度が高い資格よりも知名度のある資格のほうが権威性になりやすい傾向にあります。
宅建士や賃貸不動産経営管理士の資格を取れるのがベスト(コスパ◎)。最初は比較的難易度が低いかつ汎用性の高いファイナンシャルプランナー(2級)がおすすめです。
一次情報がある
一次情報とは、本人の直接的な体験から得た情報や、本人が行った調査・実験の結果のことです。
Googleは記事を評価する際に、経験・専門性・権威性・信頼性の項目を重視しているため、仮に実務経験や資格がなかったとしても一次情報で経験の部分を補えます。
不動産にまつわる一次情報とは、以下のような内容です。
・不動産売買の経験
・注文住宅を建てた経験
・不動産を相続した経験
・不動産投資の経験(少額投資含む)
このような一次情報がある人は、積極的に不動産案件を狙っていきましょう。
もしも不動産の一次情報がないという人は、これから作ることもできます!
たとえば、REITや不動産クラウドファンディングで不動産に投資することで、不動産投資の一次情報を得られます。
少額でやっても…と思う人もいるかもしれませんが、金額の大小は関係ありません。
投資をする際にどのような情報を検索したか、何に困ったかなど、実際にやって得られた経験が一次情報になるんです。
不動産投資に関するWebライターの案件は豊富にあるので、何も実績がない人は不動産投資を攻めてみるのもいいですね。
実務経験がなくても不動産ライターになれる
高単価案件が多い不動産ライターになることで、より効率的に稼げるようになります。
いま現在自分に強みがなく、これから特化できるジャンルを見つけたいという人は、ぜひ不動産ライターを目指してみましょう。
不動産ライターは実務経験や専門資格が必要と思われがちですが、それがなくても案件を受けられます。
しかし、Webライターとして記事を書く以上、しっかりと不動産について勉強しなければいけません。案件を受けるための事前準備は以下の記事でくわしく解説しているので、ぜひ参考にしてください。